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データに最適なグラフの選び方

比較、傾向、分布、関係、構成 — データが伝えたい内容に応じて、適切なグラフの選び方を学びます。

入門
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8
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検証済み (2026-07)
グラフの種類可視化の選択棒グラフ折れ線グラフヒストグラム散布図
進捗0/17 (0%)

データに最適なグラフの選び方

このトピックを修了すると

データが「何を伝えたいのか」に応じて、どのグラフが適切かを判断できるようになります。


まずは質問しましょう

グラフを選ぶ前に、**「このデータで何を見せたいのか」**をまず決めます。同じデータでも、目的によって異なるグラフが適しています。

見せたいことグラフの種類
サイズ比較棒グラフ
時間経過に伴う変化折れ線グラフ
分布(どれだけばらついているか)ヒストグラム、箱ひげ図
2つの変数の関係散布図
全体に対する割合円グラフ、積み上げ棒グラフ

1. 比較 — 棒グラフ

「部門別の売上」、「国別の人口」など、カテゴリ間のサイズを比較するのに最も効果的です。

python
sns.barplot(data=df, x='department', y='revenue')

ルール:

  • 項目が多い場合は、横棒グラフ(horizontal bar)の方が読みやすい
  • 必ず0から開始 — 100から開始すると差が誇張される
  • 項目の順番は、値に基づいてソートするのが基本(アルファベット順ではない)

2. 傾向 — 折れ線グラフ

「月別の売上」、「日別の訪問者数」など、時間の経過に伴う変化を示します。

python
sns.lineplot(data=df, x='month', y='revenue')

ルール:

  • X軸は時間 — カテゴリがX軸にあると、折れ線グラフではなく棒グラフになる
  • 複数の線を重ねる場合は3本まで — それ以上はスパゲッティになる
  • 累積面積グラフ(area chart)は、全体に対する変化を同時に示す場合に使う

3. 分布 — ヒストグラム、箱ひげ図

「年収がどのように分布しているか」、「外れ値があるか」を把握します。

python
# ヒストグラム — 頻度分布
sns.histplot(data=df, x='salary', bins=20)
# 箱ひげ図 — 中央値、四分位、外れ値
sns.boxplot(data=df, x='department', y='salary')
ヒストグラム箱ひげ図
示すもの全体の分布の形要約統計(中央値/四分位/外れ値)
強み頂点がいくつあるか、偏っているかグループ間の比較、外れ値の発見
弱みグループの比較が難しい詳細な分布の形が見えない

4. 関係 — 散布図

「経験年数が長いほど、年収が高いか?」など、2つの数値変数の関係を調べます。

python
sns.scatterplot(data=df, x='experience', y='salary', hue='department')

点が直線状に並んでいる場合は相関がある、四方に散らばっている場合は相関がない。前のトピック(ヒートマップと散布図)で詳しく解説しました。


5. 構成 — 円グラフ(注意)

「全体の中で、各部分が占める割合」を示します。

python
plt.pie(sizes, labels=labels, autopct='%1.1f%%')

円グラフを避けるべき理由:

  • 似たようなサイズのセグメントを目で区別するのが難しい — 28%と32%の差を扇形の角度で感じにくい
  • 項目が5つを超えると、ほとんど読めなくなる

代替案: 横積み上げ棒グラフの方が割合の比較に効果的です。長さの比較は、角度の比較よりも人間の認知能力に適しています。


選択フローチャート

text
データで何を見せたいか?
│
├─ サイズ比較 ────────→ 棒グラフ
│
├─ 時間経過 ────────→ 折れ線グラフ
│
├─ 分布/外れ値 ──────→ ヒストグラム or 箱ひげ図
│
├─ 2つの変数の関係 ─────→ 散布図
│
├─ 複数の変数の相関 ───→ ヒートマップ
│
└─ 全体に対する割合 ───→ 積み上げ棒グラフ(円グラフは避ける)

悪い可視化の共通点

  1. 3Dグラフ — 遠近感がサイズを歪める
  2. 二重Y軸 — スケールが異なる2つの軸は、誤った相関関係を作り出す
  3. Y軸を0から開始しない — 小さな差が大きく見える
  4. 色の使いすぎ — レインボーカラーは派手だが、情報を邪魔する
  5. ラベルがない — 軸の名前、単位、タイトルがないと読めない

良い可視化は、「このデータが何を伝えているのか」を5秒以内に理解できるようにします。


結論

グラフを先に選ばない — **「何を見せたいのか」**をまず決めましょう。 比較は棒グラフ、傾向は折れ線グラフ、分布はヒストグラム/箱ひげ図、関係は散布図、全体割合は積み上げ棒グラフ。 **円グラフは避け、**3Dと二重Y軸も避けましょう — シンプルで正直なグラフが良いグラフです。

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