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CellCentric、骨髄腫治療薬「イノブロディブ」の臨床開発を加速するため2億2000万米ドルを調達

CellCentric Ltd., Venrock, Bristol Myers Squibb (BMY), Pfizer (PFE), Johnson & Johnson (JNJ)·BioPharma Dive·2026年5月6日
臨床規制財務
総額: USD 220M
CellCentric、骨髄腫治療薬「イノブロディブ」の臨床開発を加速するため2億2000万米ドルを調達
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革新的な経口治療薬開発のため大規模資金調達

CellCentric Ltd.はベンチャーキャピタル(VC)のVenrock主導で、2億2000万米ドル(約2億2000万ドル)規模のシリーズD資金調達を完了しました。この資金は、次世代の多発性骨髄腫(Multiple Myeloma)治療薬として開発中の経口型p300/CBPタンパク質二重阻害薬「イノブロディブ(inobrodib、CCS1477)」の中枢的臨床(Pivotal Trial)および後期開発を加速するために全額投入される予定です。現在の骨髄腫治療市場は、主に細胞療法や静脈注射製剤に依存しており、服用の利便性を最大化した経口薬に対する投資業界の高い期待が反映された取引です。

多発性骨髄腫市場の治療限界と経口薬の臨床的意義

現在の多発性骨髄腫治療市場は、2025年時点で約240億~290億米ドル規模に達し、2030年には350億米ドル以上に成長すると予測されています。しかし、患者が1次・2次治療に持続的に無反応または再発し、再発性/無反応性多発性骨髄腫(Relapsed/Refractory Multiple Myeloma、RRMM)段階に進むと生存率が急激に低下するという限界がありました。イノブロディブは、がんを引き起こす遺伝子の発現をブロックする新しいp300/CBPターゲットメカニズムを備えており、特に病院への通院なしで家庭で簡易に自己服用できるため、患者のQOL向上と医療費削減に貢献する重要な代替療法として評価されています。

中枢的臨床の進捗状況と期待される初期データ

CellCentricは、2025年12月にアメリカ血液学会(ASH)で、イノブロディブとBristol Myers Squibb(BMY)のポマリスティ(Pomalyst、pomalidomide)およびデキサメタゾン(dexamethasone)を併用投与する「InoPd療法」のPhase 2用量最適化データを発表し注目を集めました。前治療回数の中央値が5回に達し、多くの患者が三重無反応性の重症患者群を対象に、20mg投与群で69%の客観的反応率(Overall Response Rate、ORR)という優れた効能を確認しました。この期待に応える形で、2026年3月から米国と英国で100人の患者を対象とする承認用中枢的臨床「DOMMINO-1(NCT07096778)」Phase 2試験を正式に開始し、承認プロセスを加速しています。

既存の標準治療および競合パイプラインとの併用シナジー

現在の多発性骨髄腫市場は、既存の標準治療であるポマリスティと、Pfizer(PFE)のエルレクシオ(Elrexfio)およびJohnson & Johnson(JNJ)のテクベイリー(Tecvayli)などの二重抗体(Bispecific Antibody)治療薬が主導しています。イノブロディブは単剤療法だけでなく、これらの既存の強者との併用試験も並行して進め、毒性反応を増加させることなく免疫反応を最大化するシナジー効果を目指しています。特に、二重抗体投与後でも疾患が進行した患者に有効な治療オプションを提供することで、ニッチ市場を越えて主要な併用療法の標準としての地位を確立する商業化ロードマップを構築しています。

米FDA規制の恩恵と商業化への期待

イノブロディブは、2023年6月に米国食品医薬品局(FDA)から再発性/無反応性多発性骨髄腫治療用としてファストトラック(Fast Track)および希少医薬品(Orphan Drug Designation)の指定を順次取得しました。新薬開発における規制的リスクを大幅に軽減し、市場独占権の獲得可能性を広げ、商業的価値を一段と高めています。今回の大規模資金調達により、臨床完了後、迅速な商業化への移行が可能になったため、後期臨床の成否によって多発性骨髄腫治療パラダイムを革新的に再編する契機となることが確実です。

💬なぜ重要か

CellCentric Ltd.による2億2000万米ドル規模のシリーズD資金調達は、2030年には約350億米ドルに成長が予測される多発性骨髄腫市場において、経口新薬の価値を証明した事例です。投資家視点では、2023年に米FDAからファストトラックおよび希少医薬品指定を取得したイノブロディブが中枢的Phase 2臨床「DOMMINO-1」段階に進んだことで、商業化およびエグジットのタイミングが明確化されたことを意味します。研究者および業界関係者視点では、BMSのポマリスティをはじめ、Pfizer(PFE)のエルレクシオおよびJohnson & Johnson(JNJ)のテクベイリーなどの競合二重抗体との併用臨床を通じて、新たな併用投与の標準を確立する機会があることを意味します。中長期的には、高価な静脈注射および細胞療法製剤中心の市場において、服用が容易な経口型p300/CBPタンパク質二重阻害薬が市場浸透率を急速に高め、多発性骨髄腫治療のパラダイムを変える影響力を発揮すると予測されています。