📈 強気🇪🇺 ヨーロッパ

アビバックス(ABX)のオベファシモド、安全性に関する懸念を払拭し、第3相臨床試験で好結果。1日で株価が38%上昇

Abivax (ABX), AstraZeneca (AZN), Eli Lilly (LLY)·FierceBiotech·2026年7月1日
臨床規制企業
総額: USD$18,000,000,000
AI要約AI

1. 安全性に関する懸念の払拭による株価の急騰

フランスのバイオテクノロジー企業アビバックス(Abivax、ティッカー: ABX)は、潰瘍性大腸炎(Ulcerative Colitis)治療薬候補であるオベファシモド(obefazimod)の第3相臨床試験における安全性に関する懸念を払拭する追加データを発表しました。これを受けて、アビバックスの株価はニューヨーク証券取引所で38%急騰し、132.89ドルを記録し、以前の下落分を回復しました。市場は、高用量投与群で報告された癌の発生事例に不安を感じていましたが、今回の発表により、過度な懸念であったことが証明されました。このように、バイオセクターでは、初期の有効性データが優れていても、副作用のリスクが解消されなければ、企業の価値を完全に評価することはできません。

2. 累積曝露データが証明する安全性

アビバックスの追加安全性データは、オベファシモドの長期投与による曝露時間(Cumulative Exposure Time)が累積するにつれて、安全性評価がより精密になった結果です。第3相臨床試験の補足コホート分析の結果、非黒色腫皮膚癌(Non-Melanoma Skin Cancer, NMSC)などの癌の発生率が、潰瘍性大腸炎患者群の自然発生範囲(Background Reference Range)内に収まることが確認されました。特に、癌が発生した患者は、高齢であったり、過去にチオプリン(Thiopurine)を服用したなどの明確なリスク因子を有していました。したがって、薬物自体の発がん性との因果関係は非常に低いと判断され、承認の可能性がさらに高まりました。

3. 期待できる有効性の再確認と投与戦略の具体化

今回の第3相臨床試験(ABTECT)維持パート2(Maintenance Part 2)では、オベファシモドの優れた有効性も再確認されました。既存の治療法に反応しない、または再発した患者に、オベファシモド50mgを増量投与した結果、45.5%の患者が臨床的寛解(Clinical Remission)を回復しました。さらに、内視鏡的寛解(Endoscopic Remission)34.5%、全体的な臨床的反応率(Clinical Response)61.5%を記録し、高い治療効果を示しました。これは、薬物抵抗性のある患者に対して、新しい段階的増量治療ガイドラインを提供できるという医学的な意義があります。

4. 100億ドル規模の自己免疫市場における競争力

世界全体の潰瘍性大腸炎市場は、2025年には約104億ドルから2034年には210億ドル規模に急成長すると予測されており、高付加価値分野です。現在、ジョンソン・エンド・ジョンソンのステララ(Stelara)やアッヴィのスカイリジ(Skyrizi)などの注射型の生物学的製剤と、経口型のJAK阻害剤が激しく競争しています。オベファシモドは、マイクロRNA-124(miR-124)を標的とする、初の1日1回の経口薬であり、他に類を見ない利便性を備えています。今回の発がん性に関する懸念の払拭により、安全性プロファイルが大幅に強化され、大手製薬会社と肩を並べる競争力を獲得しました。

5. 承認のタイムラインとグローバル大手製薬会社のM&Aの展望

アビバックスは、計画通り、今年第4四半期に米国食品医薬品局(FDA)に新薬承認申請(NDA)を提出する予定であり、2027年半ばにはクローン病の第2b相臨床試験の結果も発表する予定です。オベファシモドは、過去にアストラゼネカ(AstraZeneca)やイーライリリー(Eli Lilly)などが、最大180億ドル規模の買収(M&A)対象として検討したほど、メガブロックバスターとしての潜在力を認められています。今回、48週の長期安全性データが証明されたことで、グローバルパートナーシップ交渉においても、アビバックスの優位性が明確になりました。今回の臨床試験の成功は、長期的な自己免疫疾患市場における主導権の流れを変える重要な転換点となるでしょう。

💬なぜ重要か

アビバックスのオベファシモド(obefazimod)第3相臨床試験における追加データの発表は、高用量投与時に懸念されていた発がんリスク(NMSCなど)が、一般的な潰瘍性大腸炎患者群の自然発生範囲内にあることを証明し、規制当局による承認の不確実性を大幅に低減しました。投資家の視点からは、2026年第4四半期に予定されている米国FDAへの新薬承認申請(NDA)の提出スケジュールに対する信頼性が高まり、180億ドル規模のM&A候補としての商業的価値が維持されました。研究者および医療関係者の視点からは、既存の生物学的製剤による治療に効果がなかった難治性の患者に対して、50mgの増量投与により45.5%の臨床的寛解率を回復させるという、新しい治療プロトコルを提示した点が注目に値します。中長期的に見ると、年間104億ドル規模の世界的な潰瘍性大腸炎市場において、ジョンソン・エンド・ジョンソンのステララやアッヴィのスカイリジと競合できる、唯一の経口miR-124標的新規薬として、市場の主導権を握り、ゲームチェンジャーとして躍進する可能性があります。