RQ バイオ、インフルエンザ予防抗体RQB01の開発に1億1,500万ドルのシリーズA資金調達

インフルエンザ予防のパラダイム転換を導くRQB01の登場
英国の非上場バイオテクノロジー企業RQ バイオ(RQ Bio)は、インフルエンザ(Influenza)予防用の次世代モノクローナル抗体(Monoclonal Antibody)候補物質RQB01の臨床導入を加速させるため、1億1,500万ドル規模のシリーズA資金調達に成功しました。今回の資金調達は、毎年変異するインフルエンザウイルスに対応するため、毎年新たなワクチン接種が必要な現行の予防体制の限界を克服する市場の強い需要を反映しています。RQB01は一度の投与でインフルエンザ流行シーズンを通じて予防効果を維持するように設計されており、特にワクチンだけでは免疫が確保されない免疫不全者(Immunocompromised)や高リスク患者にとって新たな防御手段となると期待されています。
保存されたエピトープを標的とする差別化された二重作用機序
RQB01は変異が頻繁なインフルエンザウイルスの特性に左右されることなく、ウイルスゲノム内で高度に保存されたエピトープ(Conserved Epitope)を標的とする差別化された二重作用機序(Differentiated Dual Mechanism of Action)を持っています。この技術は季節性変異株が出現しても持続的な中和能力を維持できるため、従来のワクチンよりもはるかに広範なインフルエンザ変異株をカバーできる強みがあります。現在、RQB01は臨床試験計画(IND-enabling)承認を目指す非臨床毒性試験段階にあり、来年中に本格的な人体臨床試験(Clinical Trial)への進出準備を着々と進めています。
グローバルベンチャーキャピタルの全面的な支援と検証された技術力
今回のシリーズA資金調達は、米国の著名ベンチャーキャピタルであるフレイザー・ライフ・サイエンス(Frazier Life Sciences)が主導し、EQTライフ・サイエンス(EQT Life Sciences)、フォビオン(Forbion)などの著名グローバル機関が多数参加して技術力を高く評価しました。RQ バイオはすでに2022年に新型コロナウイルス抗体ポートフォリオをアストラゼネカ(AstraZeneca)に最大1億5,700万ドルでライセンスアウト(License-out)し、商業的潜在力を一度検証済みの実績ある企業です。その中から開発された抗体であるシパビバート(Sipavibart)は実際に一部の国で承認され、免疫不全者用予防療法として使用されており、今回のRQB01の成功可能性にもさらに重みが乗っています。
新しいインフルエンザ予防市場の開拓と戦略的価値
現在のグローバルインフルエンザワクチン市場は2025年基準で約76億~92億ドル規模と推定され、今後10年以内に130億ドル以上に急成長すると予測されるブルーオーシャン分野です。特にモダナ(Moderna)が開発中のmRNAベースワクチンや、メルク(Merck)が買収したシダラ(Cidara)の後期臨床段階のインフルエンザ抗ウイルス薬CD388など強力な競合パイプライン(Pipeline)が存在していますが、長期持続型予防抗体市場においてはRQB01が独自の領域を築くことができます。また、最近ジョンソン&ジョンソン(J&J)に30億ドルで買収されたハルダ・テラピューティクス(Halda Therapeutics)の代表だったクリスチャン・シャーデ(Christian Schade)を会長(Executive Chairman)に迎えたことで、今後のグローバル製薬会社との追加技術移転パートナーシップ構築にも大きな弾みがつくと見られています。
今回の1億1,500万ドル調達は、非臨床(IND-enabling)段階にとどまっているRQ バイオのRQB01が持つ差別化された長期持続型インフルエンザ予防効能の商業的価値をベンチャーキャピタル市場で証明したマイルストーンです。2025年基準で約76億ドルから92億ドルに達するグローバルインフルエンザワクチン市場において、モダナのmRNAワクチンやメルクが買収したシダラのCD388など後期臨床競合企業に立ち向かい、長期持続型モノクローナル抗体という独自のポジショニングを取っています。アストラゼネカとの契約を通じて新型コロナウイルス予防抗体シパビバートの商業化に成功した実績があるため、RQB01の来年人体臨床進出および追加技術移転成功可能性がさらに高まっています。特に30億ドルでハルダ・テラピューティクスを成功裏に売却した実績を持つクリスチャン・シャーデ会長の採用は、今後の大手製薬会社とのパートナーシップ交渉および早期エグジット戦略を加速する中長期的なカタリストとして機能すると予測されています。したがって研究者と投資家双方にとって、RQB01の臨床データ導出時刻は長期持続型予防市場の動向を測る重要な指標となるでしょう。
ソース: BioPharma Dive (rss)
https://www.biopharmadive.com/news/rq-bio-flu-antibody-drug-financing-startup/823621/